藤田さんは、立教大学をご卒業後、留学経験もお持ちで、 さらにはベネッセコーポレーションを経てコーチになられた という、輝かしいキャリアの持ち主です。 しかも、お母さんとしても、大活躍中で、 今月ご本も出版されます。 僕は、いつも藤田さんから元気をもらってるんですよ!

 

 

このたび、私は、幻冬舎ルネッサンスから「「聴く」の本」を出版いたします。本というメディアを使って多くの方にお伝えしたいメッセージはこんなことです。

◎聴くことを疎かにしたことが原因の悲しいニュースが一つでも減りますように。
◎聴くことで素敵なことがまわりにドンドン起こるような毎日を過ごせますように。
◎誰にでも簡単な「聴くこと」を愚直に実践できる素晴らしい社会でありますように。

この本の中は99話から構成される4つの章があります。その中に、私が造った言葉「聴かれリッチ・聴かれプア」というタイトルのお話がありますので今日はそのエッセンスをご紹介します。

さて、これはどういうことでしょうか?

周囲の人に充分に自分の話を聴いてもらっている人は、「聴かれリッチ」、忙しい人や耳を傾けない人に囲まれて、自分の話をほとんど聴いてもらえていない人は「聴かれプア」なのでは?ということなのです。

これは私がフルタイムの企業勤務で多忙なワーキングマザーであった時代に、ろくにわが子たちの話を充分に聴くことができなかったお恥ずかしい話がきっかけで書きました。

母親はいつでも子どもや夫の話を充分に聴いてあげたいのだけど、いや、聴かなければいけないのでしょうが、私は聴けていなかったのです。私の体の中には「忙しい」が200%くらい充満していて、帰宅してからの時間は家事の山、持ち帰りの仕事に追われ、家族の話を充分に聴くことができていませんでした。

夫や、当時2人の子ども達は、どれほど私に話を聴いてもらいたかったことでしょうか。私自身も「フツウのお母さん」ができていないことに長く罪悪感を持っていたものです。

やがて私は、フルタイム勤務の会社を退職し、フリーランスで在宅業務を選択しました。
長女は、留守宅を守らなければならないプレッシャーを、長い間どう小さい体と心で乗り越えていたのでしょうか。私が在宅できるようになって、彼女がこんなにおしゃべりだったことを私は初めて知ったかもしれません。
もう高学年になっていましたが、娘は女同士でたくさん話をしたかったようで、今でも制服のまま私にどんどん話しかけながら部屋に入ってきます。

学童保育が不要になり放課後の自由時間を手に入れた当時小3の息子は、「ただいま!」という声に、私の「おかえり!」が応える喜びで、玄関から「ママがいる!ママがいる!」と両足跳びをしてきたものでした。
 
長い間、子ども達を「聴かれプア」にしていたようです。大反省。

さて、私は、PTAの役員や少年団体のお世話役なども引き受けることがあり、学校や活動のとくになんでもない日に、昼間の子ども達の姿を見ることがあります。
子ども達は、僕の、私の話をいーっぱい聴いてもらいたい!という純粋な欲求を持っているのですね。ちょっと挨拶しただけでもたちまち人だかりになってしまいます。
「おばちゃん、あのね、あのね・・」

低学年はこんな感じですが、高学年くらいになってくると、大人と話す距離感がうまくつかめず、なかなか話さなくなってくるようです。でも、それでも私がいろいろ話しかけると、うれしそうにもぼそぼそと話してくれる子もいます。子ども達は、想像をはるかに越えて、大人にただただ聴いて欲しい、と思っています。子ども達自身気づいてなくても、そうだと思います。 

問題行動が評判のギャングエイジの男の子も、最初は、ほんとにしょうがないなぁ、という先入観で接してしまっても、話を聴くうちに感動するくらい、フツウでピュアでかわいい話が出てくることにびっくりもします。ほんとは心の優しい子だったんだ、キミは!という素敵な発見は、いつでも心にぐっときます。そのお宅のお母さんがいかに忙しいか・・そんな話を聴くにつけ、胸がチクンとすることもあります。

さて、お父さん、お母さんがご多忙である事情は、大人として、職業人として理解できるのですが、子どもとの関わりを考えると、今のままでいいのかなぁ?と余計な心配をすることがとても多い私です。

お子さんの話、ちゃんと聴いてあげていますか?

本の中では、聴いていない!まずいな!という方の身になってこんな仮説も出しています。仮説、というより、自分の経験からの確信なのですが「自分がいっぱいいっぱいになっていると、人の話が聴けなくなってしまう」と。そのいっぱいいっぱいで余裕がない状態のとき、解決の1つとして「誰かに話を聴いてもらう」ということを提案します。

誰か、は誰でもいいのです。友達同士のおしゃべりでもいいのです。まずはお父さん、お母さん自身が「聴かれリッチ」状態でいて欲しいのです。
今、忙しくて心と体が疲れて余裕のない人に「あなた、自分のお子さんの話くらいはちゃんと聴いてあげなさいよ!」とは、とても言えません。

子ども達を取り巻くいろいろな問題を、学校や教育全体の枠組み改善に求める風潮もありますが、まずは、家庭です。児童手当支給を拡充しても、保育園などの預かり時間を増やしても、それは大人サイド、企業サイドの都合でもあります。当の子ども達はハッピィでしょうか?この子たちの今日のいろいろな話したいことは、どうやって受け止められていくのでしょうか。少ない人数で多くの子ども達を安全に預かるのに奔走する先生、教師に上乗せして期待するのでしょうか?物理的にも無理ですよね。

大人である私達は、まずはご家庭で自分のお子さんの充分に話を聴いて、「聴かれリッチ」な状態をキープすることを考えてみませんか?
小さくて当たり前で、ときには面倒かもしれませんが、1つ1つの家庭が愚直に実践していったら、素敵なことになる気がしてなりません。自分が聴かれて満たされていて、お友達の話にも耳を貸せる子ども達で学校や地域があふれていたら!

と、いうわけで、みんなが「聴かれリッチ」でありますように!

 

◆藤田 潮◆
http://www.and-coaching.com
http://ushiho.blogzine.jp/idobata/
「「聴く」の本」4月20日発売!
幻冬舎ルネッサンス1000円(税別)
ISBN 4779001323
〜きちんと聴くと幸せの連鎖が始まります!〜

 

 

ラファエルの道しるべ

027:夢=目的=目標・・では無い
026:叶う"夢"と、叶わない"夢"
025:"夢"はその人の魅力まで出してくれる
024:親と同じ職業を夢見る子
023:夢を描くということ

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