おじいちゃん、おばあちゃんのいる家庭、つまり三世代同居の家族構成が、いま日本の家庭の中でどれくらいの比率を占めているのか確かなことはわかりませんが、核家族化、少子化が叫ばれる今日、その三世代同居は少なくなってきているといっていいでしょう。核家族がいいのか、三世代同居がいいのかはそう簡単に結論づけられる問題ではありませんし、それが今回のテーマではありませんが、ただ祖父母のいる家庭には子どもにとって良い点がたくさんあることをお伝えしたいのです。

高度成長時代の風潮

核家族化は昭和40年頃からの高度成長と共に急速に進んだわけですが、それは高度成長による社会構造の変化や生活様式の変化に対して、核家族の方が適応しやすいという背景がありました。また、結婚観が変わっていったこともあげられます。"何々家の嫁になる"というような夫の家系を重視する結婚観が時代の風潮として薄れて、当人同士が新しい生活を始めるものだという考えが生まれて来たという背景でもあるようです。

そうした核家族化の波は、おそらく時代的必然であるので、良いか悪かは一言では言えませんが少なくとも、かつての家父長制度としての"家"が、女性(嫁)を縛りつけ苦しめていたことから開放したという意味は大きいと思われます。しかし子どもの運勢の観点からいいますと、年寄りのいる家庭といない家庭では後年になってたいへんな差が出てくることは断言していいことなのです。

祖父母の運が孫に味方する

たとえば、四十代から六十代の人生としてこれからという時に、仕事で大きくつまづいたり、起業して事業に失敗する人がいます。運気も関係していますが、こういう人の多くは"年寄りの恩恵"というものをあまり受けていない人が多いんです。

子どもの頃、祖父母と同居したことがないとか、同居したことがあっても何かの事情で恩恵を受けたことがない人なんです。子どもにとって祖父母というのは親の欠けた部分を補ってくれる存在であり、これは孫を可愛がってくれるものという意味だけではなく、運勢としても大事なことなのです。

子どもにとって親の運が悪ければ悪いほど、祖父母の運が味方するようにできているのです。そのことが子どもが大人になってから遭遇する人生の壁に対する強さの違いになって出ることがあるようです。

祖父母との同居のすすめ

近年、三世代同居タイプの住宅などがよく売れたりして、三世代の同居が見直されている部分もあるようですし、新婚から何年かは若夫婦二人だけで暮らし、子どもができると親と一緒に暮らすという人たちも増えています。これは、祖父母がいると子どもの面倒をみてもらえるから助かるとか、親と同居することで経済的援助を受けやすいといった現実的な理由からそうするケースが多いと聞きます。そうだとしても、子どもにとっては祖父母の恩恵を受けることになり、たいへん良いことだと思うのです。

「うちの子どもはどうもパッとしない」「出来が悪いんじゃないか・・・」と考えている親には特に、祖父母との同居をすすめたいと思います。子どもの頃に伸びが悪かった人でも、祖父母と同居した経験があると、後年に必ず伸びます。人生の後半にはものすごい強さになって、ある種の"徳"をもって運勢が上昇するタイプになるのです。

たとえば父親が弱くて母親が強く大黒柱的存在になっている家族がいるとします。この家の子どもたちは、ものすごく成長が早いんです。母親が強く女性的なものが一家を支えている家庭の子どもは、だいたいにおいて早熟型で成長が早いので、だから20代の前半から30代、40代とどんどん出世するとか成功を手にいれる人が多いのですが、50代後半から60代において運勢がストンと落ちる場合があります。これを晩年も落ちないようにするには、子どもの頃に祖父母と同居させておくことなのです。

祖父母との同居ができない場合

とは言っても、次男、三男になると親と同居したいが長男と一緒なのでそうもいかないということもあるでしょう。また親を早くに亡くしている、そういうこともあるでしょう。祖父母がいないとなるとどうしたらよいのか。その場合、叔父、叔母でもいいですし、もちろん配偶者の親でもいい、まったく他人の年寄りを養っても同じことです。

つまり「目上の年寄りを支える」これが大事だからです。現実的に同居が無理だとしても近くにふれあう老人がいるということでもかなり違ってきます。ご近所の老人と親しく付き合ってもらうということが子どもにとっても大切なのです。

しかし残念ながら近頃はそういう付き合いも少なくなって来てしまいました。でもこれだけは言えます。自分の子どもに本当の幸運を与えようと思うなら、自分たち夫婦が多少の負担や犠牲を背負っても、親や目上の人を養う、同居するのが良いのです。運命学から見て三世代同居は核家族よりはるかに良いと結論いたします。

高尾義政法話集より
監修 清水南穂

 

 

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