「子育ての羅針盤」では様々な切り口で子どもとの付き合い方、理解の仕方をお話ししていきます。それは子どもだけではなく大人の心を育てることにもなるお話です。

「子どもとの付き合い方」(6)

どんな子も役目を持って生まれてきている

特に出来が悪いとか覚えが悪いとかいう子について、親は過少評価してほしくないのです。
例えば、小学校時代は遊んでばかりいる、中学校時代は喧嘩ばかりしているというような子どもがいたとします。高校に入ると学校をサボるのがなかなかうまい。学校へ行って来ますといいながら映画を見たりパチンコ屋へ出入りしたりします。
親も人間ですから、カッと来るのは当然で、そうなるなとはいいません。腹が立ってブンなぐって矯正しようとしたり、勉強部屋に閉じこめたり、遊び仲間から遠ざけたりする親も多いかもしれません。

しかしそういう子どもが世の中に出ると、実に上手に世渡りするということがあるわけです。会社の中で上司が「おまえはこれをやれ」というと「あっ、ちょっと待って下さい。私はこちらをやらなきゃならないので」とスッと上手に逃げてしまう。その代り、ここがチャンスだと思ったらキッチリと仕事をして成功して行く。そういうことがあるわけです。こういう子どもは世の中に出てから強さを発揮するという天性を持っているのです。

出来が悪いからといって、親の力で押えつけることはその子にとって決してプラスにはなりません。人間というのは、必ずどこかに良さを与えられているんです。その良さが発揮出来るまで時間がかかるかもしれませんが。世の中に出てから要領のいい子というのは、子どもの時代(時間)には良さが出て来ない。つまり時間が味方していないわけで、三十代、四十代という時間が来たときにはじめて、時代(時間)が味方してくれるんです。そういう子どもが多いのです。

親にはそのことを知っておいてほしいんですね。子どもには何か一つくらい良いところが必ずあるでしょう。欠点ばかりをいちいち指摘するのではなくて、その一つ良いところを見つめてあげることなんです。

ウチの子どもは遊んでばかりいる。しかし、よく遊ぶ子は遊びが特色なんです。遊びが上手な子は人を遊ばせるのも上手です。人に遊びを教えてあげるのが上手、そういう子は世の中に出て人に遊ぶことを教える職業にでもつくと成功するかもしれません。それがその子の持って生まれた"役目"だったりします。どんな子も、なんらかの役目を持って生まれてきています。それを親の思い込みや決めつけひとつでつぶすことだけは避けてほしいんです。

親と子の問題を考えるとき、まずはそのことに目を向けるべきでしょう。天の啓示は、子どもに何かを与えているだけではなく、子どもを見ることによって親にも考え方や生き方の何かを与えているのですから。

 


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子育ての羅針盤

日本における算命学の第一人者、故・高尾義政氏の法話集から子育てや人間形成に役立つ話を、高尾氏の直弟子だった清水南穂が専門用語をできるだけ省いて、わかりやすく再編集したものです。運命学的見地から親と子供の関係を様々な視点で解説しています。子供の育て方、人間としての生き方の羅針盤として参考にしてください。

 

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