「子育ての羅針盤」では様々な切り口で子どもとの付き合い方、理解の仕方をお話ししていきます。それは子どもだけではなく大人の心を育てることにもなるお話です。

理性と情性の生き方(3)

女性は現実の幸福を求めやすい

世の中にはさまざまな人間がいて、さまざまな人生が営まれています。人間の生き方を大別すると、「精神」に重きを置いて進む人と「現実」を重視して進む人の二種類に分けられます。算命学では、精神を無限界、現実を有限界という言葉で表しています。立体的な形で表せば、精神は縦糸となり、現実は横糸となって一枚の布地が出来るのと同じです。
世の中は"持ちつ持たれつ"で、精神だけでも現実だけでも成り立ちはしません。算命学の思考法では男性を無限界(精神)として、女性を有限界(現実)として取り扱います。極端にいえば、女性のほうが現実的だといっているわけです。

この考え方に異議を唱える人もいるでしょうが、女性の中には有限(現実)の辛福を求める人が多く、目に見えて形になるものを求め続けます。もし無限(精神)の世界を求め、極めようとする女性がいれば、女性としては平均的な幸運を手にすることは苦労を要するでしょう。

女性は本能的に有限の世界で満足するものを持っているのです。その表れの一つとして、例えば、十人の女性が一堂に集まって仕事をしたとしましょう。彼女たちは仲間意識が強なり、上下関係が作りにくくなります。ある意味では対等意識となって、横一線に並んでしまいます。前進力は出てきますが、悪くすると統制がとれない集団と化す恐れがあるのです。

男性は精神世界を追い求めやすい

これに反して男性のほうは、無限界(精神)の本能意識を持っているために、形にならない夢に生涯をかけ通す者も出てきます。3〜4歳のころに芽生えた夢を貫き通し、ときにはむなしい生涯になることもあるのです。このような本能が集団を形成すると、おのずから役目意識が生まれ、上下の人間関係を作り出していくのです。社会のため、会社のためという意識です。しかし、女性側からすれば、会社のためより自分のことを、と思うわけです。男性は、ある面では常に幼児性を持っていて、老いても"夢見る少年"なのです。

一方で、会社の中では「私は、社長のために頑張ります」と、会社と言うより、そこの代表者に尽くす社員もいます。このような男性は、実に女性的な心を持った男性であるといえます。なぜならこれは、社長という有形のためにという心だからです。

所帯を持って子供が生まれたら、現実的な有限の幸福を母親が、夢のある無限の人生を父親が教えてあげるといいでしょう。母の教えが横糸で、父の教えが縦糸です。両親が揃って現実だけを教えたら、すぐに破れる布地のような"心"を持った子供になってしまいます。南北を旅する父と、東西を旅する母が出会ったところが、人間の心の故郷なのです。

 

 


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子育ての羅針盤

日本における算命学の第一人者、故・高尾義政氏の法話集から子育てや人間形成に役立つ話を、高尾氏の直弟子だった清水南穂が専門用語をできるだけ省いて、わかりやすく再編集したものです。運命学的見地から親と子供の関係を様々な視点で解説しています。子供の育て方、人間としての生き方の羅針盤として参考にしてください。

 

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