このコーナーでは人物、商品、自然現象や事件、社会現象等々、様々なジャンルから毎回テーマを決め、清水南穂が算命学でその内容の検証と予測を行ないます。

政治家の才能と本分

ここ数年、世間の話題は政治色いっぱいです。しかしそれは、政策論議ではなく政治家個人の活動に対する疑惑と官庁の歪んだ体質がクローズアップされた結果です。国民の関心はもっぱら疑惑が事実なのか次はどうなるかと言ったことのようです。政治家の本分とはどういったものなのか?
清水氏にお聞きします。

政治家の特徴というものはあるのですか?

政治の才能を現す星というものは確かにあります。政治は組織をまとめあげると言うことなので、組織学としての才能が必要になります。それに名誉名声の星があれば有利です。
それにもまして大切なのは気のバランスの軸がしっかりしていること、政治家としての本当の意味の信念が通っているかと言うことです。

ただ多くの政治家を見てみると、変わった星を持って生まれたり、「気」の偏りだったり、星の異常性だったりという何らかの宿命の偏りがあるようです。通常の生活では変わり者扱いされたり上手く生きていけないような質なのですが、政治という特殊な世界では才能や個性になっていけるわけです。

政治家の才能とはなんでしょう?

人間はいくつかの才能を併せ持って生まれてきますが、それぞれが均衡しているより、何か一つの才能が突出していることが成功の要因になります。つまり才能の発揮には多少の偏りが条件だと言うことです。ただし政治家としては個性にはなるでしょうが、やはり"志"と言いますか、精神の軸が通っていないと良い政治家にはなれませんね。

才能には『精神才能』と『現実才能』とに大きく分けられます。どうやら政治家になる方達はこの精神才能を持った人が多いようです。これはお金のような現実的なものを追求するのではなく、ある種の理想を追い求めることに才能を持った人達です。

自民党の単独政権最後の首相だった宮沢喜一氏までの歴代の総理大臣は皆「精神才能」を持った人達でした。ある意味で政治家としての理想を追い求めた人達だったのだと思います。

それが自民党政権が崩壊した後の、連立政権以降では首相の質も変わってきます。たとえば、細川護煕氏、村山富市氏、小渕恵三氏、森喜朗氏は皆「現実才能」をもった人達なのです。もちろん現実才能だからといって政治家として悪いと言うわけではありません。

時代の流れとしての特徴であり、現実才能を持ち合わせた人の中から本来の政治家の才能を発揮する人が現れるものです。現代は理想だけでは国は動かせないと言うことです。
もちろん、現実的なことだけ見ていても国の舵は取れません。個人の利益を追求する政治家も多くなってきてしまいます。

特筆すべきは、時代の区切りでもある時に政治家として最も才能を持って登場したのが細川護煕氏でした。庶民生活に密着した政治を行える才能があり、人気の星も持ちます。残念なのは彼を支える基盤が弱かったことと、変革の流れにあった時代に合っていなかったことでしょう。

政治家にとって運気は必要ですか?

もちろん政治家個人の人生の流れの中で、運勢が上昇する時期が巡ってくることは大切です。努力だけでは頂点には立てないものです。多くの政治家が運勢のポイントで上昇気流に乗っていますし、歴代総理を見ても、大平正芳氏、宮沢喜一氏、橋本龍太郎氏なども運勢の波に乗った形でトップに経っています。

才能だけでも日本のトップにはなれません。例えば宇野宗佑氏は本来芸術家としての才能を持っていながら、政治家として活動し首相に登り詰めましたし、海部氏の質は戦術を生み出す補佐としての才能ですが、時代の流れで押し出された格好です。森喜朗氏は組織をまとめあげる才能を持ち、現実性の時代に現実才能を発揮したゆえに首相になったように見受けられます。

その反面、運勢の下降が政治的影響を与える場合もあります。これは一般の人でも同じなのですが、政治家やタレントは多くの「気」が触れあう特殊な立場ですから、運勢の影響も大きく見えるものです。

たとえば、田中角栄氏は天中殺の時に首相を辞任していますし、大平正芳氏は運勢の下降期でありその中でも天中殺で亡くなっています。小渕恵三氏は「害」という星のぶつかり合いで生じる禍を受けました。それは精神の酷使と「気」の無理な動かされ方によるものです。

森喜朗氏は天中殺で首相に就任したので、その政策も人柄までも攻撃を受けて、理解を得られないまま短期で降板という結果になってしまいました。これらは一例ですが、大抵運気の何らかの影響を受けているものです。

国民の政治不信は何が原因なのでしょうか?

政治の世界というのは決して一人の人間の運勢で動いているわけではありません。時代の流れ、組織の代表者の運気等が影響し合います。政治家個人の問題も、大局から見れば実は政界全体の問題であることが多いのです。

政界全体で動乱の渦中に巻き込まれ、やがて今までの体制や組織が破壊される、そして再構築が始まるのです。特に平成9年以降、時代は人心が「義」「モラル」「倫理」を求めるようになっています。つまり、今、政治家としての倫理観が国民に問われています。だから政治資金問題も、大臣の問題発言も、その中身はまさに政治家の倫理観が問われる問題で、公に露見された体質に対する国民の審判が始まっています。

最後に今の政治について一言お願いします。

政治家といえども普通の人間には変わりはなく、それは会社の社長やサラリーマン、商売人、公務員等々と何ら変わりはないのです。事業家が会社を興して成功するのと同じで、政治家の成功もその仕事の中で運をつかんだにすぎないのです。

ですから、政治家の中には才能はなくても運やタイミングで成ってしまった人も大勢います。実際は政治家としての理想や倫理、信念に欠けた人たちも存在するんです。
しかし実際の政治とは「清く正しく美しく・・」だけでは成り立ちません。善と悪との均衡で成り立ち、使い分けなければ上手くいかない世界だからです。だからといって私欲を求めてはいけませんし、ましてや犯罪行為を犯すというのは政治家としては恥ずべき事だと思います。

政治家は才能より、自分の力で信念をもって何処まで進んでいけるか、そして、いかに良いタイミングで運の波が訪れるかです。もちろん、本人だけではなく、取り巻く関係者・環境の「気」が左右するのは言うまでもありません。

政治家は一般人に比べて、多くの人間の「気」に囲まれながらの活動だけに、「善い気」は良い結果を生み、「悪い気」はやがて身に返ってきます。それは一般人の比ではなく、一般人以上に上昇するかわりに、下降も激しいと言うことです。また努力も並大抵ではないと言うことです。その代わりとして私たち庶民が持つことの出来ない大きな名誉・名声を手に入れられるわけですから。


鑑定/清水南穂
編集/ラファエル・ジャパン

 

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